ダイナースクラブプレミアムカード/ポイントをマイルに移行すると、どのくらいお得なのか？ (0) 

このカードにおける最大の強みは、そのポイント還元率の高さです。通常2％、リボ払いをすれば3％の還元率が得られます。リボは翌月全額払いすれば手数料を抑えられますが、注意すべき点は締め日から支払い日までの約20日間分は手数料がかかるということです。それを踏まえた上で、リボ払いを利用してこのカードで貯めたポイントをマイルに移行するとどれくらいお得なのか、計算してみます。

●還元利益額［円/年］＝年間利用額［円/年］×0.03［マイル/円］×マイル単価［円/マイル］ー（130000×1.08［円］＋リボ手数料［円/年］）
●リボ手数料［円/年］＝年間利用額［円/年］×0.15×20/365
（※[ ]内は単位）

仮に年間決済額が400万円だった場合、マイル単価3.5［円/マイル］で全マイルを消費出来れば、246723［円/年］が還元されますし、年間決済額が800万円になると633847［円/年］が還元されることになります。「使えば使うほどお得」ということです。

ここで、マイル単価3.5［円/マイル］というのを具体的にイメージしてみます。
ブリティッシュエアウェイズのAvios（＝マイル）を使って、国内線で片道600マイルの区間を単純往復するならば、
　9000［マイル/往復］×3.5［円/マイル］＝31500［円/往復］
　→　15750［円/片道］
という料金設定の航空券を取得すれば良いことになります。これは現実離れした数字ではありませんよね。

国内線の特典航空券で考える場合、ブリティッシュエアウェイズ、ユナイテッド航空、ANAの3社FFPを利用するのが王道ですが、いずれを利用してもそこまで大きな料金設定差はないはずです。さらに、国際線特典航空券を狙うならば、さらに大きなマイル単価が期待出来ます。

ちなみに、このカードを使って損をしないためには、どれくらいのマイル単価でポイント（マイル）を消費すればいいかというと、

【各年間決済額毎の、還元利益額＝0［円/年］となるようなマイル単価】
●　200万［円/年］　…　2.614［円/マイル］
●　400万［円/年］　…　1.444［円/マイル］
●　600万［円/年］　…　1.054［円/マイル］
●　800万［円/年］　…　0.859［円/マイル］
●　1000万［円/年］　…　0.742［円/マイル］

ということになります。こうやってきちんと計算してみると、ダイナースプレミアムが非常に優れたカードであることがわかります。ポイント無期限ですから、「一生涯、飛行機に乗らない」という方以外ならば検討する価値は十分にあるカードでしょう。

以前、私はダイナースのポイントをANAのマイルに移行させましたが、比較的簡単にスターアライアンス系提携航空会社で国際線特典航空券でビジネスクラスを取得して快適なフライトを楽しむことが出来ました。乗り継ぎ有り、トータルで片道15時間ほどのフライトでしたが、全く苦痛はなく、おいしいお酒や食事を楽しみながらくつろげました。