dカード GOLD/ドコモユーザだけれどアンバランスで退会候補 (9) 

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dカード GOLD
評価点数 星3つ(3)

レビュー内容

VISAタッチ決済搭載カードに入会中ですが、断捨離最有力候補で退会準備中です。とはいえ未練もあって、その辺りの言語化であります。

【dポイント10%付与の価値】
dカードGOLDのメリットとして、ドコモモバイル回線やドコモ光の利用料金の10%分のdポイント還元が得られる、という点が謳われています。しかしこの適用条件が結構シビアで、紐付けられるモバイル回線は1回線のみで、家族回線やデータ通信専用のデータプラスなどは対象外、また端末料金の割賦払を打ち消す料金割引でポイントも目減りします。
私はAppleから直接購入するiPhoneで5Gギガホプレミアを利用しており、またGbpsクラスのドコモ光も契約しているため、恐らく結構なヘビーユーザであり、ポイント還元も多い方ではないか、と捉えております。
この状況で毎月もらえるdポイントは、モバイル回線で600ポイント、ドコモ光で500ポイントとなります。つまり1年間で13,200ポイント。dカードGOLDの年会費が11,000円ですので、2,200円の「利益」となります。11,000円のキャッシュアウトで、2,200円上乗せされたdポイントが返ってくる…。いやお得なんですが…。

最近、モバイル通信やクレジットカードを題材とするYouTubeチャンネルで、「dカードGOLDお得なの?」という題材をよく見掛けるような気がします(バイアスかも知れません)。TVCMなどで「10%還元!」と訴求してはいますが、実際のところ、上記のようにかなりのヘビーユーザでもお得さに疑問を感じる状況であります。

【dポイントそのものの価値】
年間2,200ポイントのdポイントにどれだけの価値を感じられるか?という点が本カードの価値を左右します。私は「ドコモユーザならdポイントで勝つる!」と思い込んでいたのですが、私自身がどうやらそうではないことに気付きました。
例えば、HOT PEPPER BeautyではdポイントかPontaを選択できます。JALマイルへの交換を考えると、Pontaは年に数回20%レートアップの機会がありましたが、dポイントは毎年2-3月に10%レートアップの実績です。Pontaの方が良いですね。
例えばSBI証券では、Ponta/Rポイント/Tポイントを貯めることができ、投信買付も可能です。dポイントについては、貯めることはできるのですが買付には使えません。勿論、今後買付に対応するかも知れませんし、dポイント投資という手段もあります。現時点では、Pontaの方が良く見えます。

貯まるポイントは何でも使えば良いわけですが、私の場合はURの家賃で勝手にPontaが貯まっていったりもしますので、今今はどうやらPontaが一番お得なようです。Ponta誕生時のdポイントとの親和性、その後にPontaがauに取り込まれた経緯があるとはいえ、auを全く使わずにドコモべったりの私にとって、dポイントよりPontaがメインポイント候補、というのは何とも…です。

【d払いの訴求力】
ドコモの最近のステージ制を見ると、d払いという決済への誘導に力点が置かれているようです。しかし、QRコード決済は私にとっては面倒なのです。
地元の美味しいパン屋さんと勤め先の近くの美味しいカレー屋さんの2軒のためだけにPayPayを準備し、QRコード決済全体としてもその2軒での利用のみ、PayPayにチャージするのも面倒なのでこのdカードGOLDを紐付けてクレジット払い、Pontaがお得だとしてもau PAYは無視、というスタイルです。

ですので、d払いでどんなにdポイントの還元率を訴えられても響きません。結局d払いの魅力の無さがdポイントの魅力の無さに繋がり、結果的にdカードの魅力も減じている、という状況です。

【iDの価値】
VISAとMastercardと国際ブランドを切り替えながら、dカードGOLDに入会している期間は結構長くなりました。それはApple PayでiDを使うためでもありました。
しかしながらここ数年iDを決済に使う機会がありませんでした。本カードが断捨離最優先候補となった理由の一つにiDの価値低下も挙げられます。
より正確に述べれば、dカードGOLDを断捨離対象に挙げて暫くしてから「あ、iDどうする?」と気付き、iDを失うことに何ら問題が無いと考察した次第なのですが。

もしも今後iDが必要となったら、きっとdカードではなくJMBイオンカードに入会するのだろうなぁ、と想定しております。

【ゴールドカードや保険としての価値】
なお、ゴールドカードとしてのdカードGOLDは結構高機能だと捉えております。カスタマーセンターとのコミュニケーションは5年以上前のこととなりますが、ちゃんと繋がりますし、細かい疑問点についてしっかり調査して回答してくださいました。家族カード1枚目を無料で発行してもらえる点も、ゴールドカードとしては大変お得です。
また海外旅行保険では、賠償責任が5,000万円、救援者費用が500万円であるため、ゴールドカードとして充実している方だと思います。
しかし、モバイルキャリアならではのモバイル端末補償については、全損のみであるとか条件が厳しく、実質的に意味が無いのでは?と疑念を抱いています。私はiPhone/iPadにはApple Care+を付帯させるようにしており、dカードGOLDの端末補償は不要です。私はバッテリ膨張によく見舞われており、Apple Careについても賛否は大きく分かれますが、私は価値ありと捉えていますし、少なくとも本カードの補償制度より幾分もマシかと思います。

【カードの基本性能は良いけれど】
総じて、カードとしてはしっかりしているけれど、ドコモヘビーユーザ・クレカオタク・ポイントオタク・マイルオタク・ITオタクを自称する私にとっては、どうもドコモが発行している意味を感じないカードとなっています。
海外旅行保険についても、JCBプラチナを頼りにしているので本カードに拘泥することはありません。

私が見落としているベネフィットがあるのでしょうかねぇ…。断捨離と未練との間でフラフラしております。我ながら一番ショックであったのは「iDが要らなくなっている」という変化ですね。かつてはiDもQUICPayもSuicaもnanacoも…と揃えることに血道を上げていたものですが。

カードレビュー検索

レビューコメント

カード退会を完了いたしましたので、ご報告まで。

退会処理は電話連絡が必須となりますが、オペレーターの方との会話は不要で、退会完了までの全てをIVR(プッシュ信号で選択肢操作するものですね)で進めることが可能でした。

様々なクレジットカードやポイント制度が作られ、プラットフォーム側とサービス側とが必ずしも密結合しなくなってきている状況です(例えば、docomoユーザであってもPontaなどの別ポイントに集中したり。携帯キャリアのサービスが他社キャリアの契約者からも利用可能になったり)。スマホのアプリのお陰で物理的なカードが大量に溜まることも無くなりましたし、事業者からしてみたら囲い込みが難しくなり、利用者にとっては選択や併用が面白くもあり大変でもあり、ですね。
otegaruさん 度々のコメント恐縮です。ありがとうございます。
なんだかんだと、本カードの退会準備を進めることとなりました。

別途、JALカードSuica普通カードの断捨離についてもレビュー投稿させていただいたのですが、実はotegaruさんがJALカードSuicaゴールドカードをご利用である、という情報がヒントになったのです。年会費は比較的高くなるものの、JR東日本の特にえきねっとを利用される場合には非常に効率の良い選択肢になると気付かされました。旅行記事が豊富な会報誌が付帯するのも、とても情緒のある特典だと思います。

ところが。私自身を振り返ってみると、そこまでJR東日本の運輸系の商品・サービスを使わなくなっておりました。もしかするとJALカード2枚持ちは現状に適さないのでは…と。

JALカードは(年会費などのコストが掛かりがちな航空系カード全般に言えることかも知れませんが)1枚に集中させるととても良いカードになりますが、アレもコレもと欲張って複数枚持ちすると、結構重たいことになってしまいますね。
そんな風に、色々な選択肢を改めて検討するきっかけになりました。ありがとうございました。
HaNDさん
おお、一気にご計算されて読むのに時間がかかってしまいました。文系はいかんな。
1.1万円の年会費と10.0%のドコモ利用分へのポイント付与、
これが相殺程度だと、持っている意味があまりないんですよね。
ドコモをメイン使用の場合は「いいかな」と思ってしまうの、よくわかります。
各カードの長所、活かしてやりたいですからね。。。

JALマイラー必携のJAL&セゾンマイルクラブ、やはりお持ちでしたか。
やはりそちらを活用されてdカードはDGか解約、がベターかもしれませんね。

なお私は偶然10%、というのが似ているのですが、
JALSuicaカードをJGC&GOLDにして、えきねっと分で10%還元を受けてます。
一般カードだと半分(くらいだったはず)程度なので、差を5.0%としても
年間40万円以上利用するので、年会費3万弱はカバーしているハズです。おそらく。多分。

まあ「使ったらペイする」というのはその時点ではプラス、OK!と思っても
しっかりと時系列でその額を確認していかないと、行って来いであまり意味なし、
となってしまう可能性がありますねー。
exchemistさん 再度のコメントありがとうございます。
なるほど、バッテリ交換ができない機種が多い昨今ですから、機体交換に持ち込んでしまえば良いわけですよね。保険会社がどう審査するのか、外からだと不透明な部分があるものの、妙案ですね。今後参考にさせていただきます。

otegaruさん コメントありがとうございます。
検討に当たっての新しい視点をありがとうございます。全てをJALマイルで換算し、dカードGOLDがどの程度貢献できているか、という観点ですね。概算すら計算したことがありませんでした…。
JALのサイトだと1年間しか遡れないので、dカードGOLDの入会年度とズレるのは前提に大まかに計算してみました(以下の値は、家族カードや世帯全体での支払立替の効果で、決済金額が高めに見えます)。

私はJAL JCBプラチナ・JAL VIEW Suica・セゾンプラチナAMEXのSAISON MILE CLUBでJALマイルを貯めているもので、全く飛行機に乗らなかった過去一年間、提携サイトでのマイルアップも含めて約81,000マイル取得しました(当然dポイントからの交換は除いており、一方でPonta・永久不滅ポイントからの交換は含めております)。

一方、dポイントは約60,000ポイントでした。ドコモ契約の決済をdカードGOLDで行ない、期間限定dポイントの消費をAmazonでのd払いで決済、また何度か体験としてコンビニでのd払いも試したことがあるため、そこそこのポイント数になります。ここからドコモ契約で得られるdポイントを分離しますが、dカードGOLDが無くても貯まる契約ポイントが100x12=1,200ポイントで、毎年10%レートアップがあれば1,000ポイント単位で550マイル得られます。一方でdカードGOLDの有無で変動するのが1,000x12=12,000ポイントであり、10%レートアップで6,600マイル。dカードGOLDの決済で得ていたdポイントは60,000-1,200-12,000=46,800ポイント。dポイントのポイントアップは活用していなかったため、JALカード決済に切り替えれば丸々46,800マイルになっていたと虫の良い仮定をしておきます。

dカードGOLD効果はJALマイル換算で6,600マイル、
dカードGOLDをやめた場合のJALマイル想定は、81,000+46,800+550=128,350マイル。
dカードGOLD効果が占める割合を出そうとしたら、分母に6,600マイルを加えての計算になりますので、6,600/(128,350+6,600)=0.04891...
5%切りました。

私はクレカを持っているとついつい役割を与えたくなり、還元時の交換単位が大きい場合にはその閾値まで決済高を累積できるように制御を行ないたくなり、しかしこの制御をとても煩わしいと感じてしまいます。
dカードは100円単位でポイントが貯まり、1ポイント単位で消費が可能ですので、管理工数は低い優れたカードです。とはいえ、役割を与えたい、という思いが勝手ながら自分自身に重圧です。年会費11,000円と重圧で5%未満の効果を得ていた、という算定に改めて驚愕しました。どうしてもダメな場合を除いては、JALカードかセゾンカードで決済するのが良いですし、dカードGOLDを保持しておく意味がますます減った次第です。

因みに、私はJALマイルは一部をeJALポイント(1マイル=1.5eJALポイント換算)に変えて国際線航空券を買い、残したマイルでアップグレード特典を申し込む、という用途に決めております。特典航空券は色々面倒なので、一回交換を経験しただけでやめてしまいました。最良の使い方ではないかも知れませんが、今のところ自分向きです。そうなるとdカードGOLD効果は6,600マイル=9,900eJALポイント=9,900円相当となり(実際の交換は10,000マイル単位ではありますが)、年会費をペイしていないんですよね…。とっとと気付け、という感じではあります。

長々失礼いたしました。
私も似た様なオタク、マニアではありますが、、、、
ガラケーを嫁が持っているのでこのカードを持っていた時がありました。
まだ格安ゴールドも少ない時期で、三住ゴールドを4,320円で持てた程度でしたか。
ポイントサイトを含めた入会特典もてんこ盛り、ついでにさくらラウンジ利用券も当たるし、
ローソン3%還元、年100万円以上の決済で1万円クーポンプレゼント、旅行保険もええよ等。
が、上記の特典だけでもローソンがダウン、ラウンジ利用券は制限多数に、保険は非使用、
決済は他カード優先となり、一般カードにDGしました。

ただHaNDさんの場合、「何もしなくてもドコモ使用分で年に2千Pほどプラス」
という状況かと思います。ドコモの使用分は132,000円程度ですよね。
このdポイントを60%でJALマイルに交換したとして1,200マイル、
これを他カードで実現するとなると、年会費を勘案するとかなりハードルが高いですね。
現状どんなカードをお使いかは分からないですが、もしJALカード、セゾンプラチナなどを
既にお持ちならマイル還元率1.0%超なのでそちらに変更すればほぼ断捨離成功ですが...

でもそれだけではないのでしょうね、長期でお使いになっているカードでしょうし。
ここまで分析されているならある程度結論は出てらっしゃるのでしょう、
思う存分お悩みになってください、同病としては大いに同意できますねぇ。
>HaNDさん
返信、ありがとうございます。
仰るとおりバッテリー交換だけ、ということであればスマホ保険の対象外ですからApple Care+に加入しないとダメですね。
スマホ保険を適用させようとするなら端末交換でバッテリーごと変えてしまう、という手がありますが自宅でできるとはいえ再設定の手間に時間を取られますので。
exchemistさん 情報ありがとうございます!
ミライノカードにはさくら損害保険のモバイル保険が付帯するんですね。補償金額も大きいですね。
Apple製品についてはApple Careを契約していると手続きがとにかく楽なのと、他メーカー・他保険だと大抵適用対象外となるバッテリ膨張交換も無料で行なってくれるんですよね。これがApple Careを外せない理由なのですが、他メーカーの製品を使う時には利用したくなりました。ミライノカードの保険でもバッテリ交換に一声あると嬉しいのですが、消耗品扱いの部品なのでなかなか難しいですよね。
情報提供ありがとうございました。

モバイル端末保証は自己負担額なしでキャリア・メーカー補償の本人負担分まで保証してくれる住信SBIネット銀行のミライノカードが優秀ですよ。
私もXperiaのケアプランでの端末交換で本人負担分の補償を受けたことがあります。

直系なのに何故かSBI証券の投信積立の引落対象外となっているのは残念なところですが、自分のスマホだけで良ければ年会費を無料化することも可能なJCBゴールド、家族のスマホやPC、スマートウォッチ等も含むのであれば10万円まで補償されるプラチナデビットも検討されてみてもいかがでしょうか。

海外旅行保険もゴールドは利用付帯ですが、プラチナはまだ自動付帯ですし、プラチナデビットはデビットカードなのにスマホ保険も海外旅行保険も何故か家族まで補償範囲になっています。
ごめんなさい!訂正です。SBI証券で買付が可能なポイントに触れた箇所で、あろうことかライバル楽天グループの「Rポイント」と書いてしまいました。虎の子楽天証券を抱える楽天グループとの間で、このような接続はあり得ませんね。

SBI証券では、dポイント/Ponta/Tポイント/JALマイルを基本形とし、仲介社に応じてタカシマヤポイントやTOKYU POINT、また還元率で強力なVポイントとの紐付けが可能になっています。釈迦に説法ではありますし、他にも利用可能なポイントがあるかも知れませんが、訂正と共に補足いたします。

大変失礼いたしました。