otegaruさん
コメントありがとうございます!
コード決済ではPayPay一人勝ち状態で、他のコード決済の試みはどうも弱者連合となってしまいますよね。
PayPayは大赤字覚悟の営業努力で加盟店開拓を進めたわけですから、その開拓結果にフリーライドするのもまた不公平なわけで、コード決済は「PayPayのみ」となってしまいそうです。
AirPayやJPQRのように複数のコード決済に対応できる加盟店契約だと、PayPayの決済手数料は2.95%となり他のコード決済よりも高くなります。一方でPayPayと直接加盟店契約すると1.60%となり最安クラスとなります。こうなると、キャッシュレス決済未導入店舗が決済手段拡大に取り組もうとすると、PayPayだけをPayPayと直接契約で導入することになりがちかと思います。
クレジットカードやFeliCa系決済に対応している店舗でも、敢えてPayPayを利用している人を見掛けがちですし、当面はPayPayが盤石な気がします。
一方で、経産省が発表した2022年のキャッシュレス決済比率(URL後述)では、民間最終消費支出に対しての比率がクレジットカード 30.4%に対し、コード決済は2.6%となっています。デビットカードや電子マネーを追い越してはいますが、これらの市場を食ったわけではなく、キャッシュレス決済の底上げに貢献した、という構図になります。
現金決済が64%残っていますのでどの決済手段にも伸び代はありますが、もしもコード決済がPayPayだけになったとしたら、単体でクレジットカードに太刀打ちできるでしょうか。またコード決済普及の背景には中国からのインバウンド需要がありましたが、中国経済の今後の長期的低迷も予想されるところです。
コピー用紙1枚でキャッシュレス決済を始められるのはコード決済の素晴らしい点ですが、コード決済でPayPayとZHDが完全に代名詞化したとしたら、他の経済圏との往来が途絶えることとなり、それは勝ち筋ではなく負け筋ではないかと感じてしまいます。
私は賭け事はしませんが、もしもベットするとしたら、コード決済そのもののシェア喪失です。
https://www.meti.go.jp/press/2023/04/20230406002/20230406002.html