JCBゴールド ザ・プレミア/JCB Lounge京都の話。他 (0) 

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レビュー内容

【経緯】
奈良に行くのに羽田-伊丹の JAL に乗るつもりが、機材都合で欠航になってしまったのです。たまたま有楽町近くにいたので JALプラザ有楽町で払い戻しを受けたところ、eJALポイントの現金化という貴重な機会に接することができました。が、それは別の話。

JR東海エクスプレスカードを携帯してはいなかったのですが、モバイルSuicaで EX-ICサービスを利用してすぐにのぞみの指定席を押さえられまして、窓口や券売機に並ぶこと無く無事に京都への足を確保できました。が、それも別の話。

近鉄インターネット予約・発売サービスに登録していたお陰で、奈良行きの近鉄特急を予約し、且つ特急料金をカード決済することができました。この辺りから少々関係のある話になってきます。

【京都駅彷徨】
予想外とはいえ久々に京都駅に降り立ちましたので、この機会に JCB Lounge京都に足を運んでみようと思いました。

さて、先ず京都劇場ってどこ。迷いました。
いや、できる限り上下移動無しに行こうとしたのが良くなかったのですが。
新幹線から京都駅に入った場合には、南北自由通路を通って烏丸中央口まで出て(エスカレータで上→下)、東側の京都劇場を目指すのが一番シンプルな経路ですね。
京都劇場側ではエスカレータでまた 2F まで上がり、京都劇場の「中」に入ってすぐ右手、となります。

私は現京都駅の大空間が大好きで出張の合間にウロウロしたことはあるものの、構内の施設には詳しくありませんでした。新幹線中央口と近鉄改札口との間を往復、せいぜい食料調達で SUVACO に行った程度しか経験が無かったのですが、一方で京都劇場と近鉄京都駅とは言わば京都駅の対角関係。在来線の中央口改札前で、「はて…」と悩んでしまいました。

京都への観光客のための施設ですから、烏丸側に設置するのは当たり前のことですが、改めて京都駅のことを分かっていないと思い知らされました。

【Lounge 状況】
入室すると JCBカードの確認が行なわれます。受付の方による券面確認のみで、スワイプはありません。

室内はあまり広くはありませんが、受付ロビーの他に 2つの区画に分かれており、また座席の間にも余裕がありますので、例えば羽田空港第1ターミナルビルの中央ラウンジよりはゆったりと寛げる印象です(1タミ中央ラウンジはバス待ちの到着客が多いものと思いますが、何故か殺伐とした印象が…w)。

木曜日の夕方ということもあって、先客は1名のみ。競馬新聞での検討を熱心に行なっていらしたし、荷物の少なさ・服装から地元のおじさんのようでした。
海外からの観光客向けの JCB PLAZA Kyoto と別室とするのは無駄じゃないかな、と感じていたのですが、その判断は正しかったと何となく思いました。

飲み物にはオニオンスープが追加されていました。京都のガイドブックも多数揃っていて、やたら混雑しない限りは、かなり快適に過ごせるのではないかと思います。

自分はラウンジでコーヒーでも飲みながら、近鉄インターネット予約を使ってのんびり奈良特急を予約でもしようと思っていたのですが…。
奈良特急って毎時1本から2本くらいはあるのですね。そして、近鉄改札と京都劇場とは京都駅内では最も遠い関係にあります。
のんびりなんて、していられないわけです。

更に、南北自由通路は常に様々な目的の人々で溢れています。スーツケースを引っ張りながら歩くにはそれなりの注意が必要です(私は当然斜め引きなんてしませんが。コンコースなどでは四輪スーツケースを体の横に付けて移動させるよう気を付けています)。京都劇場から近鉄電車への乗車まで 10分程度は見ておきたいところ。
結局オニオンスープ1杯いただきつつ、近鉄特急の予約・支払いをして飛び出るように退室することとなってしまいました。

電話ボックスみたいな喫煙ルームがあって、快適かどうかは分かりませんが喫煙者の方にとっても利用価値はあるかと思います。
人の往来の絶えない京都駅で、気軽にホッとできる場所です。京都駅で時間ができたら是非覗いてみてほしいな、と思いました。

【海外からの観光客の激増】
JCB PLAZA Kyoto の中を覗くことはできなかったのですが、奈良では海外からの観光客が激増していました。前回の奈良訪問から二年空いたために、外国人観光客の比率の高さに驚いてしまいました。奈良公園周辺の一人客、日本人観光客を殆ど目にしないマイナーな庭園での集団客、飲食店の半分以上を占める家族連れ…。
京都に比べると目立たない奈良も国際的に有名になっていること、県下での消費が増えることはありがたいのですが、ちょっと騒がしい感じですね。奈良公園の鹿が、外国人観光客が面白がって与えるものをなんでもかんでも食べて死んでしまう、なんていうニュースを目にすると、攘夷論が顔を出してしまいますよ。

クレジットカードの加盟店も一気に広がりました。うなぎ屋さんも各種ブランドの他 iD に対応していたり、我々にとっても便利になりました。真新しい店頭ポップ(ブランドロゴを印刷したアクリル製のもの)では、「JCB+AMEX」と「VISA+MasterCard」という 2つを並べているお店が多いように感じました。
新規店では銀聯のロゴを目にしなかったのが印象的です。大陸の観光客にも既存の国際ブランドが浸透した、ということでしょうか。個人的には「爆買い」もピークを過ぎて減少期に入った(銀聯の将来性も無くなった)と見ますので、賢明なことと思います。

あるお店で、とても美味しい夕食をいただきながら店主の方とおしゃべりする機会があったのですが、食文化の違いもあって、外国人の観光客を個人店が受け入れることにはなかなか難しいことが多いとのこと。そちらでは、英語版のメニューを撤去してしまったそうです。

海外からの観光客が全て我が物顔、というわけではありません。それぞれに文化や習慣もありますし、大抵の方は狭い奈良の町なか(公園やお寺は広いんですけどね)で「譲り合い」を心掛けてくれているとも思います。
クレジットカードでボーダレスになっていることは双方にありがたいことなのだけれど…。と、ちょっと複雑な気分の夏の日でした。

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