アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード/AMEXの機動力 (1) 

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アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード
評価点数 星3つ(3)

レビュー内容

EVIANさまのレビューを拝見いたしました。

お気持ち、ご趣旨のほど、たいへん良く理解できます。
AMEXは、下品で、柄が悪く、エゲツナイ、そして嘘つきカード会社だと思います。私も、AMEXとは20年を超える付き合いですが、過去、不愉快な思い、腹の立つ思い、気持ち悪い思い…、山ほど経験して来ました。デスクの心ない「暴言」にキレて、長く続いた縁を一度は切りました。

でも、今は再びAMEXを所持しています。それはやはり、そのような欠点を差し引いても、なおかつそれに勝る魅力があるからです。例えば、今さら私などが挙げる必要のない周知のことですが、デスクへの電話番号があります。

グリーンからセンチュリオンまで、AMEXのデスクへのフリーダイヤルの電話番号を列挙してみると、
グリーン:0120-02-0120
ゴールド:0120-01-0120
プラチナム:0120-3761-07
センチュリオン:0120-74-0987
となります。一目して分かると思いますが、いずれも非常に覚えやすい番号となっています。グリーン・ゴールドに関してはこの番号が覚えられないことはまずあり得ないと思います。プラチナムの「3761」はカードホルダーにとっては親しい番号ですし、それに加えて「ラッキーセブン・07」と覚えれば簡単に頭に入ります。センチュリオンの場合はやや複雑となりますが、「ナシ(74)=0・987」の語呂合わせで私は覚えました。もちろん、仮にプラチナム・センチュリオンの番号が思い出せなくても、ゴールドデスクに電話してその旨言えば、プラチナム・センチュリオンのデスクに繋いでくれることでしょう。
要するに緊急時対応がしっかりしているということです。誰も知る人のない場所ですべての所持品を失っても、AMEXゴールドデスクの電話番号が思い出せないということはまずないように思います。

田中康夫氏の経験談、もう30年も昔のことですが、田中氏の離婚した元妻が家族カードを持って家を出て、田中氏に無断で多額・高額のカード決済をしているということがあったそうです(緊急時?笑)。田中氏はすぐにそれを止めたかったのですが、AMEX以外のカード会社は、退会届け用紙を送るのでそれに必要事項を記入して家族カードと共に返送するように、という対応だったのが、AMEXだけは電話1本で家族カードの利用を停止してくれたそうです。今ではどのカード会社も同様の対応をしてくれると思いますが、その当然のことが30年前にできたのはAMEXだけだったということです。AMEXの一貫した機動力・危機管理意識が明瞭に現れていると思います。

私はAMEXが嫌いです。人の虚栄心を煽ってそこに付け入るような派手なパフォーマスンス、サービスの頻繁な改変、次に何が待ち受けているか分からずいつもビクビクして安心してカードを持っていられない、人により時により言うことがバラバラで一貫性がない、金儲けのためなら旅行デスクのH.I.S.への委託など平気で「禁じ手」を使って来る…等々、思い浮かべればキリがありません。が、他のカード会社にはないAMEX独自の「確かさ」があることも、これまた間違いありません。残念ですが、悔しいですが、まだ当分はAMEXを手放すことはできそうもありません。どうでも良い些細な点は、不愉快をがまんして、腹立ちを押さえて、ゆったりとした広い気持ちでAMEXと付き合って行こうと思っています。

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レビューコメント

プラチナカードを取得する気が起こらなくなった、あくまでファン(さらに行きすぎると信者、1文字にまとめると「儲」)でないところからのコメントです。

私は「損して得取れ」をサービス提供側が行わず、会員側に求めている姿勢がどうしても好きにはなれません。
言い換えると「信用して欲しいならそれだけのことをしろ」、ということをあからさまに求めている点です。
それにつきます。
初期枠の話だけでなく、利用しなければ減枠していく、ということも含めてですが、そもそも「信用」を与えられないのなら「credit」カードを発行するな、と思います。

とはいえデスクはどんなカードでも実質24時間対応ですし、例示であげられたデスクの電話番号といった面でも優れています。
また、特典もオンリーワンで魅力的なものが多々ありますから、特典を利用することがあるのであれば年会費を支払って購入する価値はあると思います。
(グリーンですが実際に保有していますし)
もっとも、田中氏の例はうがった見方をすると、親族以外にも家族カードの発行を容易く行うような柔軟な(?)カード会社だからこそ、そういった機動的な対応をされたのでは?といったことかもしれませんが。

願わくは国内発行のカード会社も最大公約数的な80点の特典でまとめていくのではなく、こういったT&Eで素晴らしい、と思えるような特典を持ったカードを発行していただきたいものです。