アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード/総評、感想、取得を勧める方、取得時の属性、取得経緯、メリット、デメリット (0) 

初めてレビューを投稿させていただきます。
カードの総評、数年保有した感想、取得を勧める方、取得時の属性、取得経緯、メリット、デメリットの6点を記載します。
比較的長いレビューになりますので各自の状況に合わせて必要な個所を読んでいただけたらと思います。
 
【総評】
このカードは年会費が高額であるため、保有目的を明確にしていないと価値を見出せないカードになります。つまり、人によって評価が大きく分かれるカードだと考えています。
多くの方にとってクレジットカードの価値は、保有することで得られるメリットが年会費よりどれだけ多いかになると思います。年会費無料のクレジットカードは年会費が発生しない一方、メリットはポイントサービスなど手軽に得られるサービスであることが多いです。そのため誰でも保有する価値を感じやすいです。一方、このカードに関してはメリットを受けるためにはその前提として旅行に行くことなどが必要になります。
このカードに限りませんが、年会費が高いプラチナカードに関しては所持すること自体に価値を感じられる場合を除き、サービスによるメリットを享受できるか申し込む前に十分検討されるべきだと思います。
 
【感想】
旅行が趣味なのでコロナで旅行に行けなくなる前はとても価値を感じていました。正直、コロナが流行してからは旅行に行く機会が減ったため以前程は価値を感じていませんが、旅行は今度も行こうと思っているので現在も解約せずに保有しています。コロナ前は海外に行くことが多かったので比較的メリットを受けやすかったと思います。
※蛇足ですが、ホテルやレストランでこのカードを提示して態度が変わった経験はありません。
 
評価点数を5にした理由は海外旅行の強さとサービスを変化させる姿勢の2点を評価しているためです。
詳細はメリットで後述しますがこのカードは海外旅行でメリットを享受しやすく、それは年会費に見合ったものだと感じています。
ここ数年、このカードはサービスの変更を繰り返しています。そこには改悪も含まれますが、一方で改善もあります。このサービスを変化させる姿勢は時代の変化に伴う保有者の変化に合わせて最大限のメリットを提供しようとする考えの表れだと思います。運送業者として開業し、現在はクレジットカード会社に姿を変えたアメリカン・エキスプレスはこれからも時代に合わせて顧客に最高のサービスを提供してくれると考えています。
 
【取得を勧める方】
旅行、特に海外旅行が好きでホテルステイも楽しみたい方です。直接金銭的なメリットを感じやすいサービスはフリー・ステイ・ギフトとホテルメンバーシップなので、ホテルステイを楽しみたい方はメリットを感じやすいです。ホテルメンバーシップにより部屋のアップグレードや朝食、レイトチェックアウトなどが無料になります。これらの特典を無料で受けられる金銭的メリットだけではなく、ホテルメンバーシップのステータスを取得するための時間、費用、労力が0になることもこのカードのメリットの1つになります。
 
【取得時属性】
27歳
年収500万円台後半
東証一部上場企業勤務
支払事故なし
住居である賃貸マンションの家賃負担あり
借入0
 
【取得経緯】
当時はまだ自己申込不可だったのでご紹介プログラムを利用しました。過去にグリーンとゴールドを保有していたことがありましたが、申込時にはどちらも保有していない状況でした。あまり大きな声では言えませんが、紹介してくださった方はブログで公開されている方であり、直接の面識はありません。申込はWEBのみで完結し、営業マンによる面談などはありませんでした。
 
 
【メリット】
独自性の高いサービスに絞ってメリットを記載します。他のサービスに関しては公式サイトにてご確認いただけたらと思います。
 
・フリー・ステイ・ギフト
年1回年会費引落後、2名まで無料で宿泊できるギフト券が送付されます。対象ホテルはヒルトンなど高級ホテルで宿泊日にも左右されますが、最低でも2万円以上の価値はあると思います。その費用は予め年会費に含まれていますが、高級ホテルに泊まるきっかけになるので良いサービスだと感じます。
2021年に大きな改善があり、利便性がかなり向上しました。具体的にはマリオットとヒルトンが対象ホテルに加わったこと、除外日が大幅に減ったことです。2020年以前、週末は除外日ということが多かったのですが、現在は長期連休など繁忙期のみのところが多いです。対象ホテルが日本各地にあるのでその点でも利用しやすいです。
(あくまで個人の見解になりますが除外日の大幅減少はコロナで外国人観光客が減少している今だけではないかと思います。何故ならば、コロナで稼働率が下がっている現在はホテルからしたらフリー・ステイ・ギフトの対象になることはメリットが大きいですが、コロナ前のように海外旅行客が右肩上がりで増えている状況であればメリットが小さくなるどころか高い宿泊料を得られる機会を逃す恐れすらあるためです。よって、コロナが落ち着いて外国人観光客が増えたら以前のようにまた除外日が増えるのではないかと想定しています。)
 
・ホテルメンバーシップ
カードを取得するだけでホテルメンバーシップのステータスを取得することができ、無料で部屋のアップグレード、朝食、レイトチェックアウトなどの特典を受けることができます。具体的な特典内容はホテルによって異なりますので詳細は各ホテルの特典をご確認ください。
対象のホテルグループとステータスはPrince Status Service プラチナメンバー、ヒルトン・オナーズ・ゴールドステータス、Marriott Bonvoyゴールドエリート会員資格、Radisson Rewards
Premiumステータスの4つです。
特典による直接的なメリットだけではなく、ステータスを取得するための時間、費用、労力が0になるのも目に見えない大きなメリットだと思います。
 
・アメックスオファー
特定のお店、ブランド、サービスを利用するとキャッシュバックを受けられるサービスです。不定期に期間限定で実施されるので常に利用できるわけではないのですが、家電量販店やドラッグストアなど日常使いするお店が対象になることもあります。コロナの影響かもしれませんが、ホテルが多い印象です。
私はヨドバシカメラのキャッシュバックを2回利用したことがあるのですが、割引ではなくキャッシュバックなのでヨドバシカメラのポイントが目減りしなかったことも地味に嬉しい点です。
 
・保険
他のクレジットカードでは見かけないワランティー・プラスとホームウェア・プロテクションという2つの保険があります。ワランティー・プラスはこのカードで購入した製品の保証期間を 2 年間延長、ホームウェア・プロテクションは所有している製品に対して偶然な事故により生じた損害を保証するものです。
私はまだ利用したことがないのですが、これらは特筆すべきサービスだと思います。個人で加入している別の保険の話になりますが、想定外の事態により金銭的損失が発生した時に保険でその補填をできたことがあります。クレジットカードを保有するだけでこのような想定外の事態に備えられることは金額にできないメリットです。
 
・国際線手荷物無料宅配
自宅と空港間でスーツケースを無料で配送してくれます。対象空港は限られてしまいますが、海外旅行は荷物が大きくなるのでかなり有難いサービスです。対象空港は東京国際空港、成田国際空港、関西国際空港、中部国際空港の4つです。
 
・海外利用ボーナスポイントプログラム
海外利用は還元率が3%になります。基本的にプラチナカードを検討する際にはポイント以外のサービスを重視すべきなのでポイント還元率は重視すべきではないと思います。しかし、このカードは海外旅行でメリットを受けられるサービスが多いので他のサービスと合わせての相乗効果が大きいです。私自身も海外利用で結構なポイントがたまりました。
 
・メタルカード
これは主観的なものですが、単純にメタルカードはかっこいいです。ちなみに、メタルカードであることに関して店員さんから何か良い反応があったということはありません。完全に自己満足です。
 
 
【デメリット】
・年会費
年会費が143,000円とかなり高額です。143,000円あればiPadなど高価なものが購入できます。この高額な年会費に見合ったメリットを享受できるかは人によってかなり変わりますので大きなデメリットと言えます。
 
・メタルカード
メリットではかっこいいと書きましたが、メタルカードであるが故のデメリットも存在します。それはメタルカードを利用できない端末が存在することです。私は経験したことがないのですが、そのような事態も生じうる恐れがあります。
 
・Webページとアプリの利便性
Webページとアプリが使いにくいです。特にプラチナ・カード会員様限定ウェブサイトが分かりにくく、知りたい情報にたどり着きにくいと感じます。
 
・明細書の分かりにくさ
他社と比較すると明細書が分かりにくいです。それは他社の明細書が支払日に支払った金額の内訳となっている一方、このカードは前回締日翌日から今回締日までの入出金が全て記載されているためです。そのため、クレジットカードの前回引落金額とアメックスオファーのキャッシュバックも記載されてしまいます。引落金額の内訳だけを知るためにはこれらの明細を除外する必要があるのですが、キャッシュバックに関してはデータ反映タイミングの問題だと思いますがキャッシュバック対象取引と月がずれることがあります。また、詳しい理由は不明なのですが、他にも別月間との調整が発生することがあり、純粋な引落金額の内訳を知るには手間がかかる場合があります。私は家計簿をexcel管理しているので個人的にはかなり大きいデメリットです。