アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード/AMEXプラチナ 招待制から申込み制への変更に思う事 (10) 

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アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード
評価点数 星5つ(5)

レビュー内容

遂に日本も、公式に申込み制になりましたか。


単純に、プラチナ会員を増やしたいという事でしょう。
となると、やはり年会費を目論んでの結果なのでしょうか。
最近は年会費ビジネスと噂されているようですが、本来AMEXは、カード会員のカード利用における手数料を一番の収益と考える会社です。
ライバルは、世界最大のシェアを誇るVISAでもMasterでもダイナースでもJCBでもなく、「キャッシュ」つまり、現金と考える会社です。
これは、紛れもない事実なのです。
そんなスタンスのAMEXが、センチュリオンでは入会金を取り始め、プラチナでは申込み制に。
日本のAMEXの業績が現在どのような状況なのかは存じませんが、少なくとも、1990年代前半の頃は新卒を100名近く採用し、しっかりとしたスキルを身に着けさせて、AMEXのカード会員に負けないような社員として存在していました。


当時本国アメリカのAMEXは、アジアの一番の拠点を日本とし、日本から発信して行く方針を固めて動いており、それに先立ち、先ずは日本のAMEXの会員を増やす事を最大のゴールと考えていたのです。
ご存じの方も多いかと思いますが、イギリスで最初に発行され現在は消滅した、AMEXのレッドカード。
実はあのカードも、日本で発行する動きがあったのです。

しかし思った以上に深刻な事に、目標を達成する事が出来ず、経費削減等により、カード明細を海外から送る事になります。
当然の事ながら、部署そのものが海外へ移動するので、そう容易ではありませんでした。
ただ、それだけ理想とする収益には届かなかったのです。
AMEXはJCBの加盟店でも利用出来るようなシステムを構築しましたが、そもそもJCBとは元々友好な関係でした。


これは余談ですが、日本で初めてクレジットカードを発行したのは、JCBとダイナースです。
しかしご存じの通り、JCBは日本の会社の為、海外では加盟店もなく、当時は全く使えない状態。
そこでどうしたかというと、JCBの会員が海外でカードを使う際は、JCBがAMEXのグリーンをその都度発行したのです。
当時のAMEXは、まだカード発行事業を日本国内に於いて開始していなかったのですが、この辺りの両社の仕組みについては存じません。

現在は有効期限というものがどのカード会社でもありますが、この場合、日本へ帰国したら、そのAMEXカードは使用不可になり、例えば年に3回海外へ行く場合は、3回共、JCBからAMEXのグリーンを発行して貰わなければなりませんでした。
当時は海外へ持ち出せる外貨は300ドルが上限の時代で、その額はパスポートにも必ず記載されました。


話が逸れましたが、AMEXの営業も法人も、会員を増やす事が第一であり、一貫して収益はそこから生み出され、年会費はあくまでも発行する際の経費と付与されるベネフィットという考えでしかありませんでした。
勿論、今でもスタンスはそうだと思います。
富裕層が、選ばれた人が持つカード、と呼ばれる所以がそこにあります。

因みにAMEXの社員になると、無料で個人のグリーンカードを持たせて貰えます。
ゴールドを希望する場合は、年会費の差額を払えば持てます。
そこで実際に自分で使ってみて、その良さを周りにいる多くの非会員に薦める、というのが社員のビジネスモデルの1つでもあります。
現代社会はめまぐるしく回転しており、既に、物理カードが不要な時代になりつつあります。
一昔前までは、「カードにステータス」という意識が少なからず蔓延していた頃もありましたが、今はどんどん薄くなって来ています。


極一部のカードマニアの人達以外、これからは高額な年会費を納めてまで所有しようと考える層は増々淘汰されて行くような気がします。
AMEXが今回プラチナを公式で申込み制に変更したのも、その少し前の申込みキャンペーンも、現状の飽和状態であるクレジットカード、及び、今後訪れるかも知れない、物理カード利用者の大幅な減少。
このような危機感の表れではないかと、個人的には考えています。
当然、各社その事は私以上に考えており、何らかしらの対策を取っては来るでしょう。
そして、決して物理カードが今後も消える事はないでしょう。

カードレビューとは少々異なるコメントで皆様には大変恐縮ですが、AMEXが好きな私としては、より良いサービスを提供し続けて頂きたいと切に願うばかりです。

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レビューコメント

napierさん
こんばんは。



>むしろ、フェラーリやランボルギーニの限定車種、及びブガッティのように、「単に金を持っているだけでは購入する権利すら得られない車」にこそ、真のステータスがあると考えます
>従来ならばアメプラもセンチュリオンと同じように招待してもらわないと(=所有する権利をカード会社から特別な審査を得て与えられないと)持つことができなかったからこそステータスがあったと見做されていたにも関わらず


もう正しく、これに尽きます。
つまり、どれだけ大金を積んでも、例えばブガッティならばオーナー審査がありますし、センチュリオン、いや、プラチナでさえ本来は仮に1000億円の現金を持っていたとしても、招待を受けなければ取得不可だったのですよね。
それにしても、AMEXは今後どんな戦略を考えているのでしょうか?
プラチナを申込み制にして仮に会員を増やした所で、それは一時的に過ぎず、関心がなくなれば解約するのは火を見るよりも明らかです。
それとも、入会時に年会費を取れるので、それで良しとしているのでしょうか?
グリーンやゴールドは相変わらず初年度年会費無料ですし、そのツケ?をプラチナで補おうと考えているのでしょうか?
今後の動向に注視したいですね。
ikondayoさん
こんばんは。


長文大歓迎です。
何度も読ませて頂きました。


>つまり「ステータス」とは物に価値をつけるのではなく、「持つ者」につけるものだと考えております。


正しく、これに尽きると私も思います。
AMEXカードで例えて言うならば、センチュリオン、いや、グリーンであったとしても、「それを持つ人」だと思います。
昔から実しやかに囁かれていますが、あのビル・ゲイツは、AMEXのグリーンだそうです。
もしかしたら、ACをグリーンにしているのかも知れませんが、事の真意はさておき、ゲイツが持つならグリーンだろうが何だろうが、充分にステータスです。
レオナルド・ディカプリオの愛車がプリウスだったのは有名な話ですが、別にプリウスでなくても、彼自身がステータスなので、仰るように、決して「物」ではなく「人」なのですよね。
AMEXのプラチナも、いや、センチュリオンでさえも、年会費を気にしながら生活し、付帯するベネフィットを全く活用出来ていなければ、それもステータスとは言えません。
クレジットカードに於いては、頻繁にステータスというフレーズを耳にしますが、それも会員を増やしたいクレジットカード会社の戦略だと考えています。
私自身がそうですが、身の丈に合わないカードを所有する事は、その策略に、上手く乗せられているだけなのかも知れませんね。
皆様、このレビュー欄を汚してしまいかねないコメントになる可能性があることを先にお断り致します

ikondayo様
仰る意図はわかりますが、今回のアメプラの件とそのベンツの件はちょっと違うのではないか?と思います
そのご友人の購入方法は残価設定ローンという方式ですね
別に、何の特別な(特殊な)買い方ではなく、よくあるリース形態の一種です
でもって、そのご友人のミスは、「車は買ったら買いっぱなしとはいかない」ということを見落としていただけで、ステータスも何も議論する余地はありません
自転車だって、適宜空気を入れたりブレーキのメンテナンスしてやらないとあっさりとダメになります
それに、ベンツは日本でこそ「高級車」扱いですけれど、本場ドイツでは日本でトヨタが大勢走っているのと同じ感覚です
一口にベンツと言っても、トヨタだって上位モデルにセンチュリーやクラウンがあるように、ベンツだってファミリーカーだってあるわけですからね
ほぼ全ての車種が、金さえ積めば誰にだって買えますし、維持も出来ます
従って、私個人的な意見としては、ベンツには「今回議論されるべき意味合いでの」ステータスは存在しません(車としてのステータス云々はこのサイトでの議論は馴染みませんので割愛します)
むしろ、フェラーリやランボルギーニの限定車種、及びブガッティのように、「単に金を持っているだけでは購入する権利すら得られない車」にこそ、真のステータスがあると考えます
ただ、ベンツは一般に電気系統が弱いですから、維持するのが平凡なサラリーマンでは難しいからこそ「ベンツを維持出来ている=稼いでる=社会的地位が高い」という等式で見られているだけに過ぎません
今回の話題は、従来ならばアメプラもセンチュリオンと同じように招待してもらわないと(=所有する権利をカード会社から特別な審査を得て与えられないと)持つことができなかったからこそステータスがあったと見做されていたにも関わらず、
自己推薦方式で審査に可決さえすれば持てるようになったからこそ、今回の話題に繋がってしまったのです
EASさんのコメントを読ませていただき、まだアメックス歴の浅い僕にとって勉強になることがいっぱいありました。
アメックス好きの僕がこの場を借りて自分の意見を話させていただきたいと思います。
いきなりですが、皆さんが思う「ステータス」とはいかがなものでしょうか?
ネット上では「誰でも申し込めるアメプラはもはやただの庶民カードw」とか、「アメックスも地に堕ちたな」とか「CMやりすぎ」とか…
色々不評なコメントが増えてきておりますが、
果たして本当にそうなのでしょうか?
話が逸れますが、僕の外車好きの知り合いが大学卒業して数年も経たないうちにベンツを買いました。信用さえ良ければほぼ頭金なしで買えました。しかも三年後に売りに出すプラン?みないのを選択すれば毎月のローンがぐーんと下がるから購入の決意が固まったそうです。
そしていざ買ってみてから本人は気づきます。各種のランニングコストや、税金関係、実際手に入れて維持しようとするとなかなか大変なもので、そのうち生活が変わるほどの負担になってきて、そしてバック駐車のミスで出来た擦り傷の修理費と雑費があまりにも予想を上回る金額になってそのまま修理せずとんでもない安値で売りに出しました。
これを聞いて「ベンツは誰でも買おうと思えば手に入るからステータスはない!」と思うのでしょうか?違いますよね?

つまり「ステータス」とは物に価値をつけるのではなく、「持つ者」につけるものだと考えております。
確かに時代は変わってきているから顧客の価値観もニーズも変わってきています。
ベンツもアメプラも色んな類のものもみんな入手のハードルが下がってきています。
が、「それら」を維持できる、「それら」の良さを引き出せる、「それら」を通じて素晴らしい体験が出来るのは、結局「持つ者」によって変わってきます。
ベンツは維持費高いと本人が思うなら軽で十分ですし、アメプラの年会費が馬鹿高いと言うのなら楽天カードで良いです(楽天カードを馬鹿にしてるわけではなく、むしろここまでメリットが多いカードはなかなか無い)
長文で勢いで書いて変な文章があったら申し訳ありません。笑
結局僕が言いたいのは、どんな物にも持つべき価値があってそれを見い出せる人が持てば良いだけの話です。そしてそれの良さを生かし持ち続ければその人に初めて「ステータス」が付きます。
mic615さん
こんにちは。
あれ?
もしかしたらkhaiさんが「ソース」とコメントされておられたのは、この「AMEXプラチナカードの申し込み」に関しての事だったのでしょうか?


だとしたらkhaiさん、全くの見当違いなお言葉をお返ししてしまい、本当に申し訳ありませんでした。
私はてっきり、私の記したコメントの内容に対する正確なソースのURLを示して欲しいと勘違いしていました。
私の未熟さゆえ、改めてお詫び申し上げます。
そして、それを親切にもご指摘下さったmic615さん、本当にありがとうございます。

私は昨日5日の段階で、ここクレファンにクレファンサポートより以下の発表がありましたので、それを基に投稿した次第でした。


https://crefan.jp/523.html


私も何故ソースを?と不思議に感じましたが、そういった事だったのですね。
khaiさん、しっかりとしたURLを提示せずに申し訳ありませんでした。
昨日の昨日では、招待制から申込み制に変更になったという情報は、認知されませんものね。
そう、URLを貼るべきでした。

そしてmic615さん、丁寧にご指摘頂き、感謝致します。
良い週末をお過ごし下さい。


EAS
sidenkai39さん
こんにちは。
今やクレジットカードも、AMEXと比較してかなり安い年会費のプラチナカードが各社から登場している状況なので、AMEXというブランドに拘りがなく、ほぼ同じような中身ならば、安い方に行きますよね。
仰るように、AMEXというブランド力で持っている部分も多分にあるかと思います。
またステータスも、センチュリオン以外は無くなってしまいましたね。
napierさん
こんにちは。


>一般申し込み可能になったのは、個人的にはアメックスのブランド力を自ら貶めたのではないのかと思っています


>ただし、その流れに顧客がついてくるのかはご指摘のとおり、別物です
世間では、ラグジュアリーカードの誕生から間もなくアメプラがメタル化されたことから後追いだという指摘すらあるわけですけれども、
一般申し込み可能になったのは、個人的にはアメックスのブランド力を自ら貶めたのではないのかと思っています

>ステータスカードを語るのであれば、Black Card LLC(日本でのラグジュアリーカードに相当)のような新参者にメタルで応じるのではなくアメックスらしさで会員に訴求すべきではなかったのかと思います


もう正に。
正しく、ご指摘の通りです。
あまりにも的確な内容の為、私からのこれ以上の言葉はありません。
khaiさん
こんにちは。
コメントをお読みになられていないのに、何のURLをお教えすれば宜しいのでしょうか?


ソースのURLとの事ですが、ネットに転がっている記事では信憑性に問題があるので、公式以外意味がありません。
となると例えば最近話題の、「AMEXの通帳の刑」に関してもAMEX側は公式に銀行の通帳のコピーを提出して頂くといったURLは見つからない為、ソースを提示せよと仰るならばそもそもこの議論すら不可能になります。
しかしながら私自身も、通帳残高のコピーを提出して頂けたら限度額が上がりますと言われたので提出しましたし、こちらクレファンでも何人かの方々より通帳のコピーを求められた記事が散見します。
コメントをアップする時にURLを求められるとなれば、もう殆ど投稿出来なくなると思いますが・・・?


あくまでもクレファンの秩序と良識を持って各人投稿されていらっしゃる訳であり、それを言うなら、JCBの33の記事すらも、JCB公式サイトのURLは存在しない為、ここでは議論不可能になります。
私はコメントを投稿する際、自身の経験と確実に信頼のおける人物から直接聞いた話、そして裏取りの3つから回答なりしています。


裏取りとは例えば、この記事↓
https://qa.crefan.jp/qa8718.html   楽天銀行ベーシックデビットカード(Visa) / え?そうなの? 
ここで私は回答していますが、これは楽天のカスタマーから直接聞いた事を記しました。
一字一句同じではありませんが、ほぼ一緒です。
ですからこちらのご質問に関しては、公式な楽天の回答がこれなのです。

またこちらの記事↓
https://qa.crefan.jp/qa8722.html アメリカン・エキスプレス・カード / アメックスグリーン or アメックスANAカード
こちらに関しても、私は同じだとは思いましたが念の為AMEXへ問い合わせ、この様な回答を頂いています。


私も人間ですので、当然間違う事や勘違いもあります。
ただし悪意はありませんし、内容に関しては慎重を期しています。
今回のコメントに於いてソースのURLが必要との事であるなら、クレファン運営様の方へお問い合わせして貰い、記事の削除等、適切な処置をして頂けたらと思います。
こんにちは

近頃、金属製アメプラをよく見かけるようになりました
同僚だと、一目でビジネスアメプラメタルとアメプラメタルを見分けられる人は一人もいないのですけれど、
ドヤ顔でメタルカードを出す方が地味に増えたのはどうなのかと思うこの頃です

閑話休題、
年会費ビジネスも、それが成り立つならば大いに結構だと思います
ただし、その流れに顧客がついてくるのかはご指摘のとおり、別物です
世間では、ラグジュアリーカードの誕生から間もなくアメプラがメタル化されたことから後追いだという指摘すらあるわけですけれども、
一般申し込み可能になったのは、個人的にはアメックスのブランド力を自ら貶めたのではないのかと思っています
極論すれば、ある程度の信用力を引っ提げて年会費さえ払えば金属製カードが手に入るというのは一つの時代の流れと言えるかも知れませんが、
ステータスカードとして永らく君臨し続けていたのですから、他にブランド力を維持させる方法はあったのではないかと思います
そして今や、そのブランド力を堅持出来ているのはセンチュリオンくらいで、近頃は漸くTHE CLASSが会員数の引き締めに入っているというくらいのイメージです

アンチアメックスな人間としては別にアメックスがイメージ戦略に失敗して自滅しようが何しようがどうでもいいのですけれども、
ステータスカードを語るのであれば、Black Card LLC(日本でのラグジュアリーカードに相当)のような新参者にメタルで応じるのではなくアメックスらしさで会員に訴求すべきではなかったのかと思います
物理カードが無くならないのはApple Cardの誕生で私は確信しましたが、どうブランド力を維持していくのかは興味深く見守っていこうと思います
すみません。
コメントが長いので読んでいません。
ソースのURLをおしえて頂けないでしょうか。