アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード/上位カード・ホルダーのユニークなリクエスト (0) 

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アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード
評価点数 星5つ(5)

レビュー内容

AMEXの上位カードと言えば、プラチナ・カードとセンチュリオン・カードでしょう。
勿論プラチナは、今年の4月からインビテーションから申込み制へ変更したので、センチュリオンこそが唯一の上位カードであるとの認識を持たれている方も少なくないかも知れません。
しかしながらプラチナも、1993年の発行当初は、それこそ今のセンチュリオン以上のステータスがありました。


センチュリオンは2003年に(正確には2002年12月)、対象会員へ一斉にセンチュリオン・カード入りのインビテーションを送付しました。
そしてカードには既に名前や新しいカード番号も刻印され、デスクに電話をしてアクティベートする事により、直ぐに使用可能な状態でした。
反対に、プラチナ・カードの時は試験的な試みでもあり、一気に会員を増やさず、インターネットもまだ現在程発達していなかったという実情もあり、非常に謎な存在でした。
何故少しずつインビテーションを送ったのかと言えば、その理由の1つに、新たにプラチナ・デスクを設けたからです。


プラチナが発行される以前は、会員からの電話応対業務は荻窪にあるAMEX本社内の1つの部屋で行っていました。
しかしプラチナの発行が日本で正式に決まった際、プラチナ会員の為だけの電話応対の部屋を新たに作ったのです。
そしてこのテレフォン・レスポンスには、AMEX社内の精鋭達が選ばれました。
何しろ初めての事なので、センチュリオンの様に一度に増やせなかった訳です。


因みに、プラチナ・カードの先発発行組の中には、元某SON○の○○氏もその1人でした。
氏が海外の日本人も利用する、とあるレストランでこのプラチナを提示した際、そのレストランのマネージャーが「このカードを持っている日本人を初めて見た」と、たいそう驚かれたそうです。
その位、当時のプラチナには現在では死語にもなっている、ステータスがありました。
カードの利用額だけでなく、所持する人物を見て発行していたからです。
前置きが長くなってしまいましたが、このインビテーションが手元に届く様なAMEXの上顧客は、一体どんなリクエストをデスクにするのでしょうか?


恐らく様々な要求、申し出があるかと思われますが、その1つに、新しいカード発行の際の15桁の数字に、自分の希望ナンバーをお願いするという人もいます。
ご存じの通り、カード番号にはそれぞれ重要な意味が備わっているので現実問題不可能であるかと思いますが、そういった場合でも電話で済まさず、大事な顧客の会社や自宅まで赴き説明をしています。
いや、もしかしたら、15桁の中でもランダムになる箇所があるので、あながち不可能ではないのか?

さて、ユニークついでに顧客ではなく、AMEX社内はどうなのでしょう?
他のカード会社も同様かどうか、また、2019年現在もこのシステムを取り入れているのかは定かではない事をお断りしておきます。
AMEXの社員になると、個人のグリーン・カードが無料で持て、ゴールドの場合はグリーンの年会費の差額を支払えば同じく所持する事が可能です。
通常日本国内のクレジット・カードはどこの会社であれ、ほぼ全てカードの支払いを、銀行自動引き落としにしています。(間違いでしたら私の知識不足です)


しかし、AMEX社内ではこの銀行引き落とし以外に、入金という手動のシステムがあります。
我々はカードの審査に合格したら、最初に引き落とし用の銀行口座を登録しますが、こちらの場合ですと必要ありません。
入金は本社がある荻窪や、トラベラーズ・チェック・オフィスのあった新宿や有楽町でも可能でした。(現在は閉鎖)
そして面白いのが、通常毎月10日引き落としですが、AMEXの給料日が20日の為、20日入金でもOKなのです。


この件に関してはこれ以上は控えますが、そもそも銀行口座の登録を行っていないので、信用情報に傷が付く事もありません。
アメリカでは、銀行自動引き落とし制度だけではなくオンライン決済や小切手などがありますので、それらを踏まえての支払い体系なのだと推測します。
余談ですが、日本では法定金利(法定利率)がありますが、アメリカ全土に適用した法律は存在しません。

ですので手動入金の場合、例え1日でも延滞したなら、非常に高額なペナルティ・フィー(利息)を課せられます。
日本の場合20日入金でも、原則は10日払いです。
しかしながら、この場合でも金利が発生する事はありません。
日本の文化と、アメリカの文化の良い部分を採用した仕組みですね。

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