プラチナからグリーンにダウングレードして数ヶ月、グリーンは全く使っていませんが(笑)、良い頃合いですから2016年3月時点でのプラチナ・カードに関する総まとめのようなレビューを残しておきます。既にカードは手元にありませんし、プラチナ・ウェブも見られませんので細かい点には言及出来ておらず、漠然と頭の中に残った印象に過ぎないのですが、それ故に重要なところとそうでないところのメリハリは付くんじゃないかと期待しています。
<満足した点>
1.プラチナ・コンシェルジェ・デスク
とにかく24時間対応なのが素晴らしいです。ほとんど旅行の依頼で使っていました。毎日昼夜を問わず働き続ける多忙なビジネスマンにはきっと有り難いサービスでしょう(私は違いますが 笑)。昼と夜では質が大きく異なるダイナースのデスクなどと違い、深夜でもコンシェルジェの力量が落ちることは無いと感じていました。アメリカ大陸やヨーロッパなど時差が大きい地への旅行案件を依頼する際にも、時間帯で能力のバラつきが小さいことは良い方に働くのではないかと推測されます。コンシェルジェにつながるまでの時間が長いという話もありますが、個人的にはそこまで苦になりませんでした。むしろ、24時間対応であるが故に多くの会員が電話をして混雑している時間を避けられるので、あまり気にする必要はないようにも思います。
2.FHR
これはとても優れたプログラムで、大抵の場合はFHRで予約した方が得になります(最もお安く泊まれるというのとは違います)。通常の旅行サイト等とは違って、それぞれのホテル会員資格を生かせるのも良いですし、1.と合わせて細かいリクエストも伝えやすいのが助かります。コンシェルジュ経由でFHRを利用すると、何かあったときでもすぐにコンシェルジェが対応してくれるという安心感もありました(下記レビュー参照)。
海外旅行時の安心感
https://crefan.jp/review/review_comment?revid=12725
3.ホテル上級会員資格無料登録
ご存知の通りspgゴールド、アコー・プラチナ、カールソン・ゴールドの3FSPの上級資格が貰えていました。後2者は正直微妙だと思っていましたが、アコーでヒルトン・ダイヤモンドがステータスマッチ出来たので個人的には満足しています。なのでこの度、アコーがなくなったのは残念ですし、ヒルトン・ゴールドならVISAカードがSMCCから出ていますので(プラチナカードも)微妙な感じが拭えません。
4.プライオリティ・パス
スターアライアンスのゴールド持ちなので、あまり活躍する機会はないのですが、時折、持ってると役に立ってくれることがあります。シンガポール航空とシルクエアーの乗り継ぎのためチャンギ空港で数時間待ちが生じた際、次に乗るのがシルクエアーだとスタアラゴールドが役立ちませんので、PPラウンジが利用出来たのは役立ちました。
5.ワランティー・プラス/ホームウェア・プロテクション
実際に保険金を貰ったことはないのですが、この保険がついていることで安心感はありました。いちいち自分で保険をかけなくて良いのが嬉しいです。私物を職場に置いていた場合の破損にも対応してくれると良いんですけどね(多分、無理ですよね?未確認のままで申し訳ないのですが…)。
6.ポイント制度、トラベル・オンライン
これはプラチナ・カードに限らず、全プロパー・カードに共通ですが、ポイント制度は割と優秀だと思います。有効期限なし(条件あり)、1%還元率、ポイントのマイル移行可能なFFPの多彩さ(実は、使い物にならないFFPも多いですが 笑)など、便利ですよね。トラベル・オンラインもそれなりに便利なのですが、上手な使い方には癖があるので要注意です(下記レビュー参照)。
アメリカン・エキスプレス・トラベル・オンラインは割と使えそうです
https://crefan.jp/review/review_comment?revid=12047
アメリカン・エキスプレス・トラベル・オンラインの使用感
https://crefan.jp/review/review_comment?revid=12298
<不満な点>
1.海外旅行傷害保険が微妙
本会員はまだしも、家族会員まで含めて考えると、海外旅行傷害保険の内応は結構微妙です。他社の同等クラスのカードと比較しても微妙です。国内線の航空便遅延保険も付帯していないのはガッカリです(下記レビュー参照)
国内線の航空便遅延保険が付帯していない!
https://crefan.jp/review/review_comment?revid=12625
2.次々と削減されるベネフィット
2013年にプラチナ・カードを取得して以後、様々なベネフィットが削減されました。特に残念だったのはキャセイパシフィック航空のザ・マルコ・ポーロクラブのゴールド会員付与廃止、星野リゾート1名無料廃止の2つです。また、ダウングレードとほぼ同時期に無くなったLHWのベネフィットも惜しいです。
3.フリー・ステイ・ギフト
正直、ホテルラインナップに惹かれるものがあまりなく、また、除外日が非常に多くて使いにくいことこのうえないです。正直、最も無駄なベネフィットだと思ってました。
4.貧弱なダイニング特典
使うか使わないかは別として、ゴールド・カードにさえ付帯している招待日和系サービスが使えません。また、代わりにプラチナ・カードに付帯するダイニング特典がどれも貧弱な現状は、明らかに力を抜いていると感じざるを得ません。
5.一部の提携カードに機能が劣る
クレファンには未登録のカードですが、実は輸入車販売のヤナセ提携のAMEXプラチナ・カードが存在します(デスクにも確認済み)。券面・年会費・基本サービスは同じですが、ヤナセ提携部分のサービスが付帯しているため、プロパーカードが勝っている点はセンチュリオン・カードのインビテーション可能性くらいしかありません。しかもヤナセ提携部分には、ヤナセでの支払い5%offというのがあるので結構優れています。私も当初、ヤナセ提携のAMEXプラチナに切り替えようと悩んでいた時期があるのですが、見た目はプロパーとは言えあくまでも提携カードなのでmember sinceが引き継がれず諦めました。
以上が、AMEXプラチナを2年ほど使ってみた感想です。とても良いカードなのですが、ゴールド・カードと比較して年会費4倍以上の価値があるとは思えませんので、ダウングレードしました。もちろん、保有する満足感や言葉にできない喜びなどもありますから、その辺りの価値判断は人によるのですが、少なくとも私は年会費分の価値があるとは判断しませんでした。ただ、AMEXプラチナを使うことによって、T&Eのについて色々な意味で再考させられましたし、プラチナカードというものの特性や上手な利用方法、また、クレジットカードとは何か、といった点についてまで、多くのことを勉強させていただいたように思います。またいつか、ベネフィットが充実してきたら再取得することがあるかもしれませんので、その日が来るのを待ちたいと思います。