JCB THE CLASS(ザ・クラス)/解約しましたので、全体的な所感を残しておきます (4) 

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レビュー内容

この度、カードを解約しましたので、所感を残しておきます。ここに記載していない点については、単純に利用していないか、意識に残らないレベルだった、ということだと思います。取得時の経緯については、既にレビュー済みです。所謂、「突撃」で取得しました。

お試しで取得しましたので、参考までに経緯をご紹介します
https://crefan.jp/review/review_comment?revid=12881

カード保有中に、いくつかのベネフィットが追加されました(ザ・クラス名食倶楽部、ダイニング30、LHWなど)。削減ではなく追加の方向に動いているのは、とても好感が持てました。けれども、ベネフィットが他のプラチナカードと被ること、ダイニング・トラベル系ベネフィットが相対的に弱いと感じたこと、ポイント制度が貧弱で決済に使うモチベーションが上がらなかったことで、ついにカード継続を断念しました。

●●デスク●●
ノーコールで出てくれることが多く、待ち時間がないのは嬉しいです。が、ノーコールで電話に出られる経験ってあまりないので、ちょっと変な感じがして戸惑います(笑)。話した印象やこちらの依頼の処理など、とても親切で丁寧、JCBらしさと言えるでしょう。逆に言えば、JCBだとゴールドデスクでもほぼ同等の高水準な対応が期待できるとも言えますね。

●●デザイン●●
以前、レビューしました。

券面デザインについて
https://crefan.jp/review/review_comment?revid=12927

変な話ですが、妙な重厚感、存在感のあるカードです。この点は今までに持ったカードの中で一番でした。解約後にシュレッダーにかけましたが、その時の印象ではやはり他のカードより若干厚みのあるカードなんだろうと思います。わずかな厚みの差なんでしょうけれども、手に持った感じとしてはとても重厚です。

●●決済性●●
THE CLASSに限った話ではありませんが、国内利用ではほぼ問題なし、海外でも日本人旅行者の多い土地ではほぼ問題なし、特に東南アジアやハワイは問題なし、欧米だと弱いかな、という印象です。これ1枚で海外に行くのはちょっと勇気がいります。

●●ポイント●●
利用額に応じて「OkiDokiボーナスアップ」や「キャンペーンチャンスアップ」などあるものの、そもそものポイント制度自体に魅力が乏しく、このカードを使いたい(=OkiDokiポイントを貯めたい)という気にはなりませんでした。

●●レストラン検索/手配●●
乏しい経験からのコメントなので、偏った意見だとお考えください。電話で説明されてもメモるのが大変なので、基本的にリクエストは電話で、返事はメールでいただくのが好みです。

(国内)
 要望に応じて検索し、予算が低くてもきちんと対応してくれます。提示されるのはレストラン名、住所、電話番号、営業時間、備考で、備考の中に料理のジャンルや予算、喫煙の可否、アクセス、JCBカード利用の可否が記載されます。何故、この店を推薦してきたのかはわかりませんし、どのような特徴の店なのか全く説明はありません(Diners Premiumは、ここをきちんと記載してきます)。また、公式サイトやグルメサイト等の参考URL提示もありません。候補にあがったお店を他のサイトで調べてみると、それなりに魅力的な店がラインナップされていました。

(海外)
 以前、レビューしました。

海外のレストラン検索を依頼してみました
https://crefan.jp/review/review_comment?revid=12886
海外のレストラン検索を依頼してみました(2)
https://crefan.jp/review/review_comment?revid=13816

海外担当コンシェルジュが電話でのみ受け付けてくれますが、JCBが得意とするハワイでさえ微妙な結果でした。参考前にDiners Premiumは、ここでもきちんとどのような特徴がある店なのかも記載してきます。比較的マイナーな地域でもきちんと対応してきます。ちなみにAMEXプラチナは、店の特徴まで記載してきません。レストランは国内外を問わず、Diners Premiumが一番良かった印象です。

●●メンバーズセレクション●●
およそ2万円分の価値があると言われています。物やTDRには全く興味がなかったので、グルメ&ステイコースを選択しました。このコースを申請すると、クーポン付きの小冊子が送付されてきます。グルメとステイのどちらにしようか迷いましたが、ステイを選択しました。グルメは2名分のコース料理(ドリンク除く)ですが、どのようなコースなのか中身がわからないので手が出ませんでした。ステイは部屋が指定されているので、おおよその値段がわかります。だいたい2万円は超えた価値がありそうです。お得なベネフィットなのですが、(1)優待除外日がある、(2)優待対象日で公式サイトやその他のトラベルサイトで空き部屋があっても断られることがある、(3)予約は自分で直接電話しなければならずコンシェルジュが使えない、(4)紙のクーポンをフロントでチェックイン時に提示しなければならない、(5)基本的に朝食がつかない、といった点に使い勝手の悪さを感じました。椿山荘に泊まりたかったのですが、非常に予約困難で諦めました(笑)。

●●JCB●●
湯谷 昇羊『サムライカード、世界へ』(文春新書)を読み、JCBの持つ会員への気遣い、おもてなしの心、日本国内で生まれた唯一の国際ブランド、ということで応援する気持ちがあったのですが、昨年末に労働基準法違反(社員への長時間労働)で同社と役員4名が書類送検されて以来、イメージは悪くなり応援したい気持ちは薄らいできました。調べたら、JCBはこの時が初めてではなく、以前から長時間労働では問題があったようですね…。

カードレビュー検索

レビューコメント

Terre_des_Hommeさん

>> ANAダイナースはポイントの有効期限もありませんしオンラインモールが素晴らしいので、マイルを貯めるには最適な1枚です。

仰有る通り、この理由で切り替えました。
今年プラチナになりそうなので、達成次第SFCに切替、その後プレミアムのインビを待ちたいと思います。

以前プレミアムを保有していましたが、皆さんがレビューで書かれている通り、デスクの酷い対応で和光に切り替えました。
プレミアムは質問に対するコンシェルジュからの回答がメールで頂けるので、また3年ぶりに目指したいと思います。
Terre_des_Hommeさん、こんばんは。

興味深く、読ませて頂きました。
私もほぼ同感です。ポイント以外なら、とてもバランスの取れたカードだと思います。券面も格好良いと思いますし。

以前、質問にありましたが、もしカードが1枚しか保有出来ないのなら、私の中では"ザ・クラス"は最有力候補の1つになると思います。しかし、現在のカード構成では不要となり、近々解約予定です。

現在、ANAマイルを貯める為に、銀座ダイナース/和光をANAダイナースカードに切替、それを軸にカード構成を変更中です。
マイルは素人の為、皆さんのレビューを見て勉強しております。
Terre_des_Hommeさん こんばんは

遂に解約されたのですね。
ただライフスタイルや求めるものに合わなければ解約やむなしとの、
合理的ご判断に感服いたします。

ポイントシステムの貧弱さは私も感じます。
企業にいると如何に利益の最大化をはかるのか?
問われます。
がポイントシステムで競争する事は単純な価格競争ですから、
何としても避けたい競争軸ですね。
如何に差異化するのか?
私が見るところではある程度は成功しているし、
でもプラチナカードの分野ではまだまだ道のり半ばとも思います。

労働基準法違反に関しては残念な事実です。
私も管理職で部員の労務管理には色々苦労いたしております。
業務目標を達成しなくてはならない
一方で、おいおいそんなに働くなよ、という狭間での苦慮です。
一方で海外・国内出張の嵐で、
そもそも会社に余り出社しませんから、
さてはて勤怠システムの記録やメールの発信時刻だけの管理も厳しいですね。
まぁJCBの管理職の皆様にも日々の労務管理頑張って頂きたいです。

Terre_des_Hommeさんの切り口での
外から見たJCBとの比較レビューを楽しみにしております!

 Terreさん
 折に触れ、取得した事を後悔したカードとおっしゃていたので、その理由を教えていただきたいと思っていました。私自身はプレミアムカードとしては、このカードをメインに利用していますし、コンシェルジュも満足しますので…
 しかし成程貴殿にとって及第点に及ばなかった事は本レビューで良く分かりました。
 >ダイニング・トラベル系ベネフィットが相対的に弱いと感じたこと
⇒やはり、ダイナースプレミアム、アメプラとの差ははっきりあるのですね。年会費に差が出るのも仕方ないところでしょうか。私自身は、これくらい人気の有るカードですから年会費を大幅に上げても、ベネフィットの改善に努めて欲しく、いたずらに会員を増やす方向に走って欲しくないです。
>昨年末に労働基準法違反(社員への長時間労働)で同社と役員4名が書類送検されて以来、イメージは悪くなり応援したい気持ちは薄らいできました
⇒法令違反(三六協定違反)のイメージダウンは免れません。しかし、私自身も労務管理を扱う仕事をしているのですが、長時間労働に対する対処はもの凄く難しいですし、一筋縄には行きません。
 私の勤務先の場合、5年前に抜本的見直しを決定、当時過去2年間に遡り全従業員の未払残業代を調査、数十億円の支払いを行い、且つ労働時間の実態把握に努めました。DBでのリアルタイムでの出退社管理、上司の指示無しの残業禁止、指示なしで残業した場合は本人、上司が処分を受けるルールにしながらも、その残業代はしっかり本人に支払うといった事です。
 ちょっと間違った責任感を持った若者が「残業代はいらないから所定時間以外も働かせてくれ」との申出が一番やっかいで、これを認めず会社の置かれている状況を理解させる事に物凄い労力を要しました。尚且つ正月3が日以外は管理職が順番で全館消灯時間に、残っている全従業員を事務所の外に出すといった血の滲むような努力をしてきました。
 昨今厚労省が職場の労働環境の改善に力を入れており、様々な角度から臨検を行ってきて、名の知れた企業ほど見えせしめで、ブラック企業認定をしてきます。従来の取組み方とは全く違っている為、そういった形での今回の重い処分がJCBに下っている事から今後のJCBの動向に注視したいと思いますし、全く私見ですがTerreさんにも再度JCBの動向を注視頂きたいですね。それでも再度改善されないようでは、御終いですね。私の方から見切りを付けます。